超激レア師弟合作! 古今亭志ん朝・右朝の直筆色紙。橘右近特大千社付 朝師躍動大型写真額 本物 県民ホール寄席 初期寄席文字演目一覧表 1982年

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商品情報

   とっておきの蔵出し! 古今亭志ん朝の直筆色紙。
それに右朝が、橘右近の秘蔵特大千社が貼ってある。
いわば〝師弟合作〟超激レアなものだ! 
  さらに、当時昵懇にしていた、プロの一流カメラ
マンの大型写真を額に入れたものと、当日証明が一
目瞭然に判明できる、非売品でやはり激レアな主催
者が限定発行した、県民ホール寄席(神奈川)初期
寄席文字演目一覧表もお付けしたい。これは唯一無
二の黄金セットである!!

【直筆色紙 神奈川県民ホール寄席 1982・1・14】
 この直筆サイン色紙は、第10回県民ホール寄席
(神奈川)「古今亭志ん朝独演会」で、楽屋にお邪
魔して、師匠から直接頂戴したもの。当日証明・色
紙の右下に「1982・1・14」の日付記載があ
る。関連資料として、端正な寄席文字で認めた同県
民ホール寄席30回記念「演目一覧表」もお付けし
たい。
  補足説明として、この朝師の色紙に、弟子の右朝
が、橘右近(二代目集古庵)筆・特大判千社札を貼付
してくれた。いわば「師弟合作この世に唯一無二の
逸品である。

【躍動の大型写真額】
  朝師躍動の高座写真は、当時、私はいまや「鬼滅
の刃」で有名な集英社の週刊プレイボーイ記者をし
ていた。親しくお付き合いをしていたカメラマンが、
私のためにワイド六切(タテ30・5×ヨコ20・3セン
チ)にしてくれたものだ。実に迫力がある。もっと
豪華な額に入れると見栄えがしますよ。

【おいらの右朝物語】
 あの日、おいらはテキサス・ヒューストンにいた。
右朝が亡くなった日である。突然、カミさんが
「あなた右朝さんが亡くなったわよ」
  と、ポツりと言った。エッ!と、戸惑ったが言葉
にならない。
「・・・」
「日本のネットニュース出ている」
 テーブル上のノートパソコンが、天からの案内板
に見えた。私たちの帰国は、まだ三週間も先だ。
「葬儀にも行けねえ!」
 心にドカンと穴が空いた。居たたまれず、仕事先
の航空会社からあてがわれた、ゲストハウスの庭へ
出た。ヒューストンのダウンタウンの空は、抜ける
ように青く青く太陽がまぶしかった。右朝のピアノを
もう一度聴きたい。突然の風が頭から、大きなしず
くを雨粒のように落とした。おいらのズボンは濡れ
ていた・・・・。

 ざんざん降りの大雨の日だった。ハマの志ん朝独
演会き楽屋に、志ん八と二人きりいたことがある。
あの日、彼は「一分茶番」を熱演した。流れるよう
な語り口は、情景をあまねく脳裏に想像させた。人
物をキッチリと描き、朝師譲りのアレグロなテンポ
で快調に飛ばす話し方は、実に完璧で舌を巻いた。
「かまくら落語会」の倉田爺のように、この師弟の
芸を認めぬ唐変木もいたが、おいらにはモーツァル
トのピアノ協奏曲を聴いているような感動を覚えた。
 楽屋のスピーカーからは、高座から直結している
朝師の「唐茄子屋政談」流れ、時折、志ん八のしゃ
べりを中段させた。
「27歳での入門遅いですよね」
「遅い、遅い! 日芸で落研と寄席文字に夢中だっ
たからね」
「寄席文字で、右近さんの後を継いだ方がよかった
んじゃないですか」
「うちの朝師にも同じことを言われた。でも、師匠
のファンで、稼ぎもある女房も承知してますから。
30歳までに二つ目、そのあとは加速させて真打に
なると約束しました」
 そう断言したら、師匠が入門を許した!
 ここから、おいらとの付き合いが始まった。それ
にしても、彼は学生時代、朝はラジオ局でバイトし
て寄席番組を担当、昼は寄席文字の仕事、夜は歌舞
伎町近くのクラブでピアノ演奏で、大卒初任給が十
万円程度だった時に20万以上も稼いでいた。

 寄席文字の副業は、噺家になってからもできる。
その上、女髪結い師的な女房もいる。実にうらやま
しい話だった。だが、右朝は、若き志ん八時代から
常にフルスロットルで活動、生き急いでいた・・・。
 ここ数年、兄さんとは、会いたくても逢えない日
々だった。働き盛りの雑誌記者であり、単行本仕事
もこなすおいらは全国を取材で飛び回っていた。そ
の合間をぬって、談志・志ん朝・小三治の高座だけ
は追いかけていた。
「死は一つの定めであり、誰もがいつかは死ぬ!」
そんな使い古された言葉も、頭の中で観念で理解し
ていても、いざとなると現実をそう簡単に受け入れ
ることはできない。
 なぜか、今生との別れの機会を逃している。
「あの時、無理してでも会いに行っておけば・・・」
 そういう後悔だけが残る。ゲーテが「人は死が日
一日と近づいていることを、日常において忘れがち
だ。死の準備をすることは生きることにも繋がる」
と、箴言をのこしている。畢竟、人生とは時間との
の闘いなのだ。
 人の死は、突風が頬を突くように正気にさせる。
帰国前にテキサスからN・Yに寄った。その7日間
は、実に楽しかった。マンハッタンは、おいら夫婦
を歓迎した。自由の女神も、セントラルパークも、
エンパイアも、マジソンスクエアも・・・。

 隅から隅まで見たら、ひと月かかるメトロポリタ
ン美術館を一日半でまわった。
 館内は広大だが、いくつものカフェやレストラン
があり、途中休憩が十二分にできるのはよい。鬼嫁
は、米国の大学に留学経験があるので、英会話は流
暢であった。おいらが堪能な語学は「落語」しかな
い。鬼嫁のおかげで、今回の渡米仕事をゲットでき
た。それが事実である。
 それはさておき、おいらのこの美術館の一番の目
当ては、エジプト展示場であった。四千年以上も前
からの悠久の歴史の流れに触れられる。鬼嫁が興味
深い、あるファラオの言葉を翻訳してくれた。
「王は死して、魂だけになっても生きている。人の
本当の死は、国民が王ののことを忘れた時だ。忘却
は、王を二度目の死を迎えさせる・・・」
 私の脳裏のスクリーンに、右朝兄さんが映し出さ
れた。あかるい笑顔、高座での喜怒哀楽、そして寄
席文字を書く達者な姿・・・。
 おいらは兄さんを忘れませんぜ! 二度は死なせ
ない。わが生命が燃え尽きるまで・・・・。

【状態と発送方法】
 どれも約40年近く古いものですが、状態はすこ
ぶるよい「上」の部類ですが、あまりに神経質な方
は御遠慮して下さい。送料は当方がサービスいたし
ます。


(2022年 1月 13日 8時 51分 追加)
貼付写真の画像4に、まちがえて立川談志一門会のプログラムと写真セットの画像をを入れてしまいました。
年寄りで、目が悪くうっかりミスです。お詫びして訂正いたします。相済みません!
                出品者より

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